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国内難民支援

難民支援大国ドイツ 多文化が共存する社会

こんにちは、ピープルポートの香織です。今回は、世界で増え続けている難民を、他の国ではどのように受け入れているのか調べてみたいと思います。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の発表によると、世界中で7,000万人以上の難民・避難民が故郷を追われ、避難生活を強いられています。このうち、他国に逃れている難民は2,590万人。彼らの受け入れ体制は国によってさまざまで、最も多いのがトルコで370万人、パキスタン140万人、ウガンダ120万人、スーダン110万人、ドイツ110万人と続きます。
この中でドイツは、少子高齢化の先進国という点で日本と状況がよく似ています。彼らがどのように難民を受け入れ、これから共存していこうとしているのか…。それを知ることで、日本の遅れている難民政策のお手本になるかもしれません。

多文化共存を目指すドイツ

2015年、メルケル首相はシリアやアフガニスタンから逃れてきた90万人もの難民の入国を認め、その英断は世界中から注目を集めました。これはドイツ国民の1%にもなる膨大な数です。その後も積極的に受け入れを続け、2018年の段階で、人口約8,300万人のうち、難民と移民を合わせた外国人の数は1,090万人に達しています。
ちなみに、難民と移民は定義が違います。移民は、生活のために他国に移住した人たちで、そこには自らの意思が少なからず反映されます。一方難民は、命や安全が危険に晒され、他国への移住を強いられた人たちです。

ドイツのアウグスブルクには、世界でも前例のない魅力的なホテルがあります。
グランドホテル コスモポリス
ここでは65人の難民が生活していて、観光客も宿泊することができます。かつて老人ホームだった古い建物を、難民やドイツ人のアーティストがリノベーションして、『難民&アート&観光客』が出会う新しい場所に生まれ変わりました。ホテルの中には、カフェやレストラン、ミーティングルームにイベントスペース、アーティストのアトリエがあり、自由に自然にコミュニケーションがとれます。カフェやレストランは宿泊客以外も利用でき、なんとメニューの値段は決まっていません。利用者が値段を決められるので、無理のない支援ができるという粋な計らい!
“難民問題”というと難しい気がしますが、彼らと気軽に出会える場所があれば、自然と心が開けていくと思うのです。グランドホテルみたいな場所が日本にもあったら素敵だな~と思いませんか?

ドイツはなぜ難民に寛容なの?

基本的にドイツ社会には、「人道支援を行っていくべき」という信念があります。それは、ナチス・ドイツが行ったユダヤ人の迫害、他民族、他宗教の排斥に対する反省からくるものです。今度は自分たちが、迫害されている人、抑圧されている人を積極的に受け入れる番という思いが、暗黙の了解のうちにあると言われています。また憲法には、政治的迫害を受けている難民を保護する義務を規定していて、世界でも稀に見る難民の受け入れに積極的な国です。
確かに、人道支援や善意という側面がある一方で、少子高齢化が進んでいるドイツ社会において、労働力の確保という実益も兼ねているのが本音、とも言われています。国連の世界人口推計によると、2060年には、ドイツ人口の約26%が65歳以上の高齢者になるそうです。「約4人に1人が高齢者か~、それは大変だな~。」なんて思ったあなた、日本はドイツより深刻ですよ。日本の高齢者の割合は、2060年には、なんと約40%!日本は世界一の高齢化国ですからね。
とにかく、ドイツが難民に寛容な背景には、人道支援という理想的な考えと、労働力の確保という現実的な考えがあるのです。

最初は失敗続きだったドイツの移民政策

ドイツは戦後、1950年代後半から70年代にかけて、200万人以上の移民をトルコや南欧から受け入れました。これは、戦後復興の労働力不足を補うための場当たり的な政策で、政府は一時的な移民と考えていました。一定期間働いたら祖国に帰ってもらう予定でしたが、雇用者側は技術を覚えた人材を手放したくないし、移民たちは一度祖国に帰るとドイツに戻れなくなるため、結果的に定住する人たちが増えていきました。定住した移民たちは、再開発地区などの低家賃の場所に集まり、同じ国籍の人たちで作られる「ゲットー化」が進みました。また、ドイツ語が話せないなど社会に溶け込めず、失業率や中途退学率の高さが社会問題になりました。1990年代まで、政府は移民を受け入れはするものの、移民の社会への統合、ドイツ国民との共存に関しては無頓着だったのです。

多文化共存への第一歩

1990年代、ネオナチや極右団体によって100人以上の移民や障害者が殺害され、移民や難民に対する排斥行為が繰り返されました。また、隣国フランスでも移民による暴動が頻発し、ドイツ政府は異文化との共存を見据えて動き出します。
2004年に制定された移民制御法では、ドイツ語講習とドイツ社会の知識を学ぶ「統合講習」を取り入れました。当初、難民申請中の人は講習を受けられませんでしたが、2015年に法律が改正され、ドイツに残る可能性が高い国から来た申請者は、講習を受けられるようになりました。法改正の前も、各自治体がボランティアでドイツ語講習を行うなど、支援が必要な人たちに自治体レベルで丁寧に対応してきたのです。

ドイツのすごいところは、難民に対するこうした政策を「将来への投資」と考えているところです。難民の人たちがドイツ語を習得し、職業訓練を受け、もしくは大学卒業資格をとりドイツに残ってくれれば、技術と知識を身につけた人材が増えるのです。それは同情や憐憫という目線ではなく、同等な立場で、ドイツ社会を盛り上げていこうという考え方です。

ドイツ国民の理解と包容力

政府がどんなに画期的な政策をとったところで、実際に難民と日常を共にするのは国民です。国民が難民への理解を示さなければ、国は変わっていきません。2015年の大晦日、ケルンで起きた集団暴行事件を覚えている方も多いと思います。犯人の大半はアフリカからの難民申請者であり、被害女性を中心に、難民受け入れに反対するデモが起きました。私は当時、このデモは当然であるし、やはり異文化を受け入れるのは簡単なことではないと感じました。それでもドイツ国民の中には、難民保護に対する信念があり、社会や将来にとって前向きな投資になるという理解があるのです。ドイツは長い年月をかけ、難民に関わるさまざまな問題に真摯に向き合い、解決策を考え、失敗を繰り返して、難民と共存するノウハウを蓄積しています。

日本はどうする?難民政策の未来

ドイツの難民政策の歴史、そして現状を調べてみると、日本ってやばいんじゃないか?と漠然と感じるのです。日本は難民の受け入れが遅れているだけでなく(2019年の難民認定数はわずか44人)、2018年には偽装難民が多いからといって、難民申請中の人たちに対する就労許可の基準を厳しくしました。かつてはインドシナ難民を積極的に受け入れていた歴史がありながら、むしろ後退しているのでは…?と思えなくもありません。
これからますますグローバル化が進む中で、多文化共存は避けられない課題ですし、避けていたら今以上に世界から置いてきぼりを食らって、小さな島国の平たい顔族で終わります。まぁ、それはそれでいいよっていうのも、ひとつの考えです。でもそれじゃあ、あまりにも寂しいというのが、私の考えです。難民を受け入れることが、「日本の将来への投資」と考えることができたら、素敵な社会が開けるのではないかと思わずにはいられません。

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【出典】
世界各国の難民受け入れ数
https://www.aarjapan.gr.jp/activity/emergency/refugee.html

ドイツの移民・難民数の推移
https://www.dw.com/en/more-non-eu-nationals-moving-to-germany-for-work/a-48328038-0

世界の高齢化率について
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/html/zenbun/s1_1_2.html

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スタッフ

代表:青山 明弘

ピープルポート株式会社の代表、青山です。高校野球が大好き、神奈川県出身の一児のパパです。電子機器の再生を通じて難民の雇用、子供たちの教育支援に取り組んでいます!

営業:河内 将弘

営業担当の河内です。お寿司が好きで、よくおばあちゃんと一緒に食べに行きます。ピープルポートを通じて、一人でも多くの難民が自分らしく生きられる社会を創ります!

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